キャンドルを灯したい夜
今日はほんとに久しぶりに家族と時間を過ごした。
成人してこどもではないのだけれど、
「今日はこどもの日だから」と
一緒に公園に行ったり、買い物をしたり、食卓を囲んだりした。
懐かしい事が少し寂しく、またこれが両親の望んだ家族の姿なのだろうか、と考え今の自分との落差に気持ちが乱れた。
私はこどもじゃないのだ。
父からそう断言されたのだ。
今日過ごした時間が虚しくて寂しくて、
他人に埋めてもらいたくて過剰に連絡する。
いつになったら、私は私のことを満足させられるのか。
白檀の香のキャンドルを灯した「こどもの日」夜に「こどもではない」私からこぼれたものは。